避けては通れない道

コミュニティは2つの特性があると言われてます。
その2つは「橋渡し型」と「結束型」。
詳しい説明は避けるけど、
「橋渡し型」は「積極的にコミュニティを拡大する形」で、
「結束型」は「コミュニティを成熟させようとする形」で
あると言われています。


1993年にJリーグが出来て、1999年にJ2が誕生。
2002年に日韓W杯が開催されて、日本代表ブームが最高潮に。
歴史を見てると、サッカー業界は拡大の一途を辿ってたわけです。
サッカー業界は「橋渡し型」でずっと来ていた。


でも、ちょっと待てよと。
熱狂の中でサポーターは増やしていったけど、
「にわかファンとは見る目の肥え方が違うんだ!
 今の状態は物足りないぞ!」
というサポーターが増えていった。


サッカーを深く観察したいというサポーターは
「サッカーがわかる人同士で語り合いたい」という気持ちになった。
今までは1度も見たことがない人を誘って、h
スタジアムに足を運んでのに
それを止めて気心しれたメンバーで足を運ぶことになる。


こうして「橋渡し型」から「結束型」に
サポーターの質が変化していった。


そうしたなかでオシム監督っていうのは、
結束型のサポーターにはもってこいの人だったんだと思う。
一回聞いただけじゃ真意が伝わってこない言葉を、
サッカー好き同士で読み解く。
海外組の華やかさに酔いしれていた楽しみ方とは
また違う楽しみ方を享受してくれた。


そろそろ結論。
観客数、視聴率といった「量」の人気は
サポーターが「橋渡し型」の性質を持っていた時代には
きちんと数字に表れる。
けど、「結束型」のサポーターの熱狂振りは
「量」の人気になかなか表れない。
ブログとかの「質」の高さで表れる。


基本的に「結束型」と「橋渡し型」は交互にやってくる。
だから、今あんまり「量」での人気の評価が低迷してても、
きちんと誠実にJリーグの理念に基づき活動して、
日本代表の強化に努めていれば
いづれ「量」の人気にも反映してくるんじゃねえのって思います。


「質の高いサポーターが数多くいる。」
そんな質量伴うサポーターがサッカーを支えるステキな時代までの
必要なプロセスの途中段階なんじゃないかしら?
という、前向きな結論を持って
今日のブログGTはお開き!


追記:
エルゴラッソの創刊が2004年。
サポーターの質が変化したことを表す
象徴的な出来事だったんじゃないかな?